内容紹介
河内音頭の旗手、河内家菊水丸の自伝的小説
大阪の八尾市で、仕事もせずブラブラとしていた破天荒な父とお上品な母との間で生まれたキヨシ少年。大阪で万博が開かれた、1970年に両親が離婚した。小学生キヨシの心は、母と別れた父の間で揺れ動いていた。そんな彼の心をとらえたのは、父が唄う河内音頭のレコードだった。
のちに、日本だけではなく、北朝鮮、崩壊前のソ連、フセイン政権下のイラクなど世界を股に掛けて、河内音頭を熱唱した河内家菊水丸。盆踊りに誰よりも魅了された、菊水丸の青春時代を小説化。1970年代の大阪・八尾の温かく濃い人とのつながりや風土も丁寧に描かれた良作。
各界の著名人も大絶賛!!
「きっかけは『父の背中にあこがれて…』。共感しながら読みました。 第65代横綱 貴乃花
「読むほどに心にしみる」 元内閣官房長官 野中広務
「一気に読みました。傑作です」 作家 町田康