アップリケ

アップリケ

2010年8月18日発売
1,466円(税込)
四六判ハードカバー 288ページ
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内容紹介

本谷有希子氏推薦!
あの野沢直子が、作家としての才能を
開花させた本格的純文学作品。

「これは、私の、私なりの自叙伝です」(『あとがき』より)
社会や家族にうまく適応できない子どもたちの、自我の獲得に至る成長模様を、コミカル、かつシリアスに描いた本格小説。
主人公「文化」は、80年代を時代の先端で過ごした両親を持ち、彼らに翻弄されながらも、自身の人生を歩んでいく繊細な少年。はからずも、両親の夢の遺産となったミシン、また自身の分身ともいえるような友人「シゲル」との出会い、そして「ミク」との恋愛を通して、大きく成長を遂げていく。
あくまで主人公は「文化」でありながらも、同じような欠落感、寂しさを抱えながら生きていく他の登場人物の描写も秀逸であり、それぞれの群像劇として読むこともできる、想いにあふれた青春小説。

装画には、数々のCDジャケットや広告のアートディレクションを手がける、いまもっとも注目を集めるアーティスト・清川あさみを迎えて、本格的純文学作品として発表します。

■著者 野沢直子(のざわ・なおこ)
1963年生まれ。タレント、作家。サンフランシスコ在住。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。

小説『アップリケ』目次

第1章 バカ両親 文化
第2章 キラキラとおとぎ話 シゲル
第3章 ミシン 文化
第4章 戦闘服 文化
第5章 妖精さん シゲル
第6章 だっぴっぴー 文化
第7章 疑惑 シゲ ル
第8章 旅立ち シゲル
第9章 僕のお城 シゲル
第10章 出会い 文化
第11章 出会い シゲル
第12章 バナナトリップ 文化とシゲル
第13章 みく文化と シゲル
第14章 みくの納戸 文化
第15章 エリイ シゲル
第16章 いちごシロップの日々 文化
第17章 春 文化
第18章 夏 文化
第19章 秋 文化
第20章 なぐるエリイ、なぐられる エリイ シゲル
第21章 悪いこと 文化
第22章 黒い河I 文化
第23章 インド風 み く
第24章 黒い河Ⅱ 文化
第25章 脱皮前 母
第26章 黒い河Ⅲ 文化
第27章 五人のエリイ シゲル
第28章 夜のミラーボウルの下で 文化
第29章 ミシンと 文化

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